・英語の基礎固めが進まない
・苦手意識があって勉強が手に付かない
今回はこんな悩みを解決します。
この記事の内容
- 基礎固めに必要なこと3点
- それぞれの勉強法
- 基礎固めにおすすめの参考書
- 基礎完成後に見える世界
基礎とは「=簡単なこと」という意味ではありません。
むしろ英語の場合、基礎事項はたくさんあり、どんな人でも完成には時間がかかります。
今回は英語の基礎完成のための「楽な方法」ではなく、大変で時間がかかるけど「絶対にできるようになる方法」をお伝えします。
これを読んで行動に移してもらえれば、3ヶ月後には間違いなく英語で違う世界が見えてきますよ。
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英語の基礎固めに必要なこと
先に結論から言ってしまいます。
英語の基礎固めとは
の3つを完成させることです。
「そんなの当たり前じゃん」と思う人もいると思いますし、これだけだと流石に中身のないですから、具体的な理由・それぞれの学習法について解説していきます。
言語は「文法」に従い「単語」が並んでいる
文法とは「どう単語を並べて文を作るのか」を決めたルールのことです。
言葉であればどの言語でも、単語は文法規則に従って並んでいます。
そのため単語と文法をマスターするのは、語学を勉強する上で基本中の基本になります。
参考
共通テスト・私立入試・国公立入試・英検・TOEIC…どんなレベル/形式でも、極論を言うと、単語と文法が完璧ならば読めない英文は無くなるはずです。
英語の処理能力は「音読」で上がる
しかし単語文法の知識をいくら詰め込んでも、英語を使いこなせるようにはなりません。
この「分かる」を「できる」に変える、代表的な練習が「音読」です。
音読では英語を前から訳し下していくので、単語文法の瞬発力が付くだけではなく、英語の処理能力が上がっていきます。
参考
この「単語・文法・音読」が有機的に繋がると、基礎的な文章は自分の力で読めるようになってくるので、間違いなく1つ上の学習に進むことができます。
単語の勉強法
「英語で単語が重要なんてのは分かっている!」という人が大半だと思います。
しかし、勉強法や教材をうまく選択できておらず、英語に挫折してしていたり基礎の完成が遅れている人を何人も見てきました。
以下に注意点を3つにまとめましたが、さらに細かい単語勉強法や参考書の紹介はこちらにまとめているので、ゼロから学びたい人は是非読んでください。
自分に合ったレベルから始める
自分のレベルに合った単語帳を使っている人が案外少ないと感じます。
有名な教材(ターゲット1900・システム英単語など)は、大学入試に直結するレベルになっているため、基礎レベルの完成に向いていないことがほとんどです。
選ぶ基準としては、掲載単語の50%がすでに分かっている書籍を使ってください。
「それは流石に簡単では?」と思うかもしれませんが、まずは無理のないレベルで1冊完成させることを目標にすべきです。
基礎で抜けている単語もあると思いますし、ここからレベルを上げて行く方が遥かに効率的ですね。
反復作業を怠らない
単語の勉強とは、反復と継続です。
よく「2,3周やっても全然覚えられない」という相談を受けますが、それは繰り返す量が明らかに足りないだけです。
もちろん、いきなり7周を目標として計画する必要はないですが、3周目くらいまでは「分からない単語を確認しよう」くらいの感覚でも構いません。
間違っても1周で完成させるような「天才の勉強法」に走らないでくださいね。
短期集中で行う
学校での単語学習のスピードを聞くと、半年かけて単語帳を1周するところも少なくないですが、はっきり言って遅すぎます。
1日最低100個はやる。できれば2〜300個に触れてください。
まずは1ヶ月と期間を決めて単語の時間を必ず確保し、短期集中で行ってください。
文法の勉強法
他の分野同様、細かい学習方法・参考書紹介はこちらの記事にまとめています。
ここでは、文法学習の核となる考え方を2つ紹介します。
初めは概念理解に徹する
文法の勉強というと、いきなり問題演習に入る人がいますが
「泳げない人を海に飛び込ませる」
「楽器未経験の人に、とりあえずやらせてみる」
のと一緒で、とても非効率的なやり方です。
文法は文字通り「文の法則」でありルールです。まずは、そのルールを体系的に学ぶことから始まります。
単語に比べるとゴールが見えづらいですが、ここを中途半端にしておくと英文解釈に進んだ時に効率が悪くなるので、漏れがないようにしておきましょう。
レベルに合った問題演習
概念理解ができたら問題演習に入るのですが、これも単語同様に問題が難し過ぎたり、演習が多すぎると効率が悪くなります。
難度は共通テストやセンターレベルであれば、基礎固めには十分です。
問題数も1000題なんてこの時点では必要ありません。
具体的には400〜500題くらいが適切だと思うので、これを何回も繰り返して全問題を完璧にしてください。
音読の学習法
他の分野同様、細かい学習方法・参考書紹介はこちらの記事にまとめています。
ここでは、一番重要な項目2点を紹介します。
返り読みをしないよう意識
音読の最大の効用は「英語を英語の語順で処理できるようになること」です。
英文読解中、頭の中は完璧な日本語に翻訳しておらず、前からカタマリごとに訳し下しているはずです。
もちろん初めは難しいと思いますが、単語と文構造が分かっている文章では必ずできるようになるので、何十回と音読訓練を続けてください。
音読に適した教材を使う
読解の参考書と言っても
など、様々な用途のものがあります。
今後音読は読解用の全教材で行っていくのですが、初学者の基礎固めでは
・構文把握が全文にされている
・単語リストがある
・本文の音源がある
・白文がある
などが整っていて、音読自体に集中できる本が良いです。
またくどいようですが、語彙や英文レベルが高いと音読以外の作業に時間を取られるので、難易度には注意してください。
基礎固めにおすすめの参考書
基礎固めにおいて、あまり難しすぎず最初の1冊目に最適なものをまとめました。
選ぶ際の参考にしてほしいと思います。
【単語】システム英単語 Basic
システム英単語の基礎編です。
有名な単語帳にはこのように1つ下のレベルが用意されているので、こちらから入るとスムーズに学習が進むでしょう。
【文法理解】大学入試 世界一わかりやすい英文法・語法の特別講座
文法の概念理解用の書籍です。
暗記をなるべく減らし理解に重点を置いているので、初学者でもついていける内容です。
【文法演習】英文法・語法問題 ベスト400
難しい問題を一切排除し、基礎事項の確認を行います。
400問という問題数も非常に手頃ですね。
【音読】英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編
音読用の教材としては、完璧な構成の書籍です。
量は多くなのでこれ以外にも触れてほしいのですが、単語・文法を一通り通したら全員にやってほしい参考書の1冊です。
基礎が完成した後の世界
基礎の完成には、2,3ヶ月はかかります。
しかしこれを抜け出すと、英語を見る世界が一気に変わります。
共通テストレベルの文が苦なく読める
少なくとも、7割程度は安定して取れてきます。
参考
また、高2の教科書のテキスト程度ならば余裕になるので、学校の授業が苦になることも少なくなるでしょう。
英語の苦手意識が軽くなる
英語が読めるという感覚は、苦手意識を削ってくれます。
もちろん英語学習のゴールはまだまだ先になりますが、自分でも1つレベルが上がったと実感できるでしょう。
英文解釈の学習に入れる(難関大への準備ができる)
難関大挑戦において最も重要なのは、次の学習内容に当たる英文解釈力です。
単語・文法・音読は、この解釈の勉強をするための準備と言っても過言ではありません。
ここから「どんな複雑な英文でも読めるようにする学習」が始まっていきます。
参考
英文解釈も基礎学習という人もいます。もちろんこれは捉え方次第なので、正解はありません。
私の中では、解釈は文法完成後の応用作業という考えがあるので、今回の基礎事項には含めていないだけです。
まとめ:3ヶ月で基礎の完成を
基礎完成にかかる時間は人によりますが、80〜100時間と言われています。
1日2,3時間を取れば、3ヶ月で終わる計算です。
基礎さえ完成すればその後英語力は加速度的に伸びていくので、覚悟を持って初めていきましょう。