学習法

【大学受験】英語速読力強化 音読学習の具体的なやり方

 

 

音読が重要とは聞くけど、そもそも効果があるの?

具体的にどのように取り組めばいいの?

今回は悩みを解決します。

 

この記事の内容

  • 音読の具体的な効果 4選
  • 音読の勉強法 5ステップ
  • 音読で気を付けること 4選

 

速読力をつける上で、音読は絶対に外すことのできない学習方法です。

 

1日15分の勉強を取り入れるだけでも、1か月後にはその効果を実感できると思います。

 

この記事を読んでいただければ、音読の重要性や具体的な学習方法をより深く分かっていただけると思いますよ。

 

※速読の方法論については、1つ前の記事で解説をしているので、まだ読んでいない人は是非ご覧ください。

 

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音読とはどのような学習か

 

音読は、特別難しい学習法ではありません。

 

言葉にすると「英語のスクリプトを見ながら、英文を一定のスピードで声に出して読むこと」です。

そりゃそうですよね笑。

 

英語の学習として効果が高いことは、人から聞いたり、書店で関連書籍を見た人も多いでしょう。

 

しかし英語が苦手な人は、この音読学習の習慣がついていないことが非常に多いです。

 

 

読解が苦手な人の特徴

 

今まで1000人以上とコーチングをしてきて、感じてきたことがあります。

 

それは、読解が苦手な人は

・音読訓練をしていない

・今までの読解量が少ない

のどちらかの傾向がとても強いということです。

 

中には今まで全く音読をやってこなくても、英語が得意という人もいます。

 

しかしその人にさらに質問をすると、

国語力が非常に高かった

昔から英語の読解を大量にこなしていた

ということがほとんどです。

 

読解量は今までの蓄積によるので、一気に増やすことは難しいです。

 

ですから、これから読む英文の量を増やすのは当たり前のこととして、触れた英文を毎回音読する癖を絶対につけてほしいと思います。

 

 

音読は最良のアウトプット学習

 

特にもったいないと思うのは、読解の勉強が「単語を覚える・日本語訳をつける」などで終わっている人です。

 

読解力をつける学習では、単語や日本語訳は文章を読む準備であり、インプット学習にあたります。

 

もちろんこの勉強も大事です。しかし内容が分かっている英文を、何回も音読(=アウトプット学習)することで、速読への耐性が少しずつ付いてきます。

 

本番で二度と出ることのない英文ですが、練習で得られることはとても多いです。

 

 

音読の具体的な効果 4選

 

音読は効果が高いというのは感じていると思いますが、具体的にはどのような能力アップにつながるのでしょうか。

 

私の中では大きく分けて4つあると考えています。

 

①英語の処理速度が速くなる

②返り読みの回数が減る

③リスニング・スピーキングにも効果が出る

④単語や文法力のチェックができる

順にお話していきます。

 

 

①英語の処理速度が速くなる

 

英文を読むとき、「1文ずつ日本語に訳さないと読めない」という人はいませんか。

 

「遅読」になってしまう要因の1つは、日本語でまとめている時間の長さであり、音読はその時間を強制的に短くします。

 

英語の語順で読む以上、スラッシュリーディングでカタマリを意識し、前から訳していかないと、到底理解して読むことはできません。

 

このカタマリごとに[英語→日本語]の処理を速くするというのは、音読以外の訓練では身に付けづらい重要な能力です。

 

 

②返り読みの回数が減る

 

初めのうちは、構文が難しかったり1文が長かったりすると、英語の語順で処理ができず返り読みをすることも多々あります。

 

しかし、単語と構文が完璧に分かる英文であれば、何回も繰り返すことで音読のスピードで理解できるようになります。

 

※繰り返し音読しても詰まる文が多いのであれば、教材が少し難しすぎる可能性があるので注意です。

 

こういった「少し」負荷のある文章を音読しておくと、同じようなレベル・文構造の英文を初見で読んだときでも、処理ができるようになってきます。

 

返り読みをする文章が減ることで、必然的に読むスピードも上がっていきます。

 

 

③リスニング、スピーキングにも効果的

 

音読では、出来る限りスクリプトの音源を聞くことを勧めています。

 

単語の発音・アクセントの修正につながるだけではなく、文中の区切りや、読むときの強弱・リズムなども参考になるからです。

 

完璧に真似する必要はないですが、模範解答が近くに有るのと無いのでは、学習効果は大きく変わります。

 

さらには、聞こえる音・発音できる音を増やすことで、今後のリスニングやスピーキングに対しても大きな効果を発揮していきますよ。

 

 

④単語や文法力のチェックができる

 

最後に、音読をすることで単語・文法の知識を確認することができます。

 

もちろんただの確認であれば、構文解析や精読のときにもできますが、読解で大事なのは知識の瞬発力です。

 

少なくとも、適切なレベルの教材で音読をしているときに、単語・文法で詰まってしまうのはそこに穴がある証拠です。

 

見つかった場合には単語帳・文法書に戻りつつ、知識の復習をしていきましょう。

 

 

音読の勉強法 5ステップ

 

次に音読学習のやり方を説明していきます。

 

他の単元と違い、そこまで細かい方法論があるわけではないです。

 

ただ、これは絶対にやるべきというのをお伝えするので、必ずチェックしてください。

 

 

⓪英文を一度解いてみる

 

これは当たり前のことですが、教材をすぐ音読するのではなく、一度自分の力で解いてみてください。

 

現状でどれくらい実力があるのか・教材が適切なレベルなのかを知る機会にもなります。

 

 

①単語の確認・構文解析を行う

 

読んだ文章は解説をじっくりと読みます。

 

特に英文の中で分からない単語や理解できない構文があれば、必ずチェックしてください。

 

最近では語彙リストや構文解析を載せている教材も増えてきて、音読学習がよりしやすくなっています。

 

音読をするときに、知識で詰まっていては効果が半減しますので、この段階で頭に入れておきましょう。

 

 

②スクリプトの音源を数回聞く

 

英文が理解できたら、音源を使って音声を確認します。

 

見本を聞くと、自分が思っていた発音やリズムと違うことが多々あります。

 

違和感のある英文や気になった箇所は、何回か声に出して確認するようにしましょう。

 

 

③カタマリごとに[英→日]の音読

 

いよいよ本格的に音読訓練です。

学習が慣れないうちは、音読も意味のカタマリごと行うようにしています。

 

教材によっては、元々スラッシュを入れた文章を用意していたり、センスグループごとに日本語訳を入れているものもあるので、活用しましょう。

 

うまく英語の語順で読めない場合は、日本語も声に出し、英語→日本語・英語→日本語…のように音読してみてください。

 

とにかく返り読みをせず、前から訳していく意識を強く持ってください。

 

 

④白文の音読で意味を理解する

 

練習の中心は、構文解析やスラッシュの書いていない白文で音読をします。

 

注意すべきなのが、何度も音読をしていると、棒読みになってしまうことがあります。

 

口からただ音が出ている状態にせず、毎回頭の中で意味を整理しながら行ってください。

 

どの英文も意味を理解しながら、詰まることなく音読できればゴールです。

 

回数で言うと、このタームで10回は音読するようにしてください。

 

 

⑤期間を空けて再度音読する

 

音読学習は、1日で完成することはありません。

 

人間は忘れる生き物ですので、時間を空けて何度か繰り返しをするのはどの教材でも必須です。

 

問題集ならば3周はやってほしいですが、最後の方はあまり時間をかけなくても音読ができると思いますよ。

 

 

音読で気を付けること 5選

 

最後に音読学習で注意してほしい点を5つほど紹介しておきます。

 

 

①レベルの合った教材を使う

 

問題集選びではどの単元でも伝えていますが、これは音読教材でも非常に大事です。

 

具体的には「時間をかければ、自力で構文解析ができる長文」が良いです。

 

あまり難しい教材では、精読に時間が取られて練習効果が下がってしまいます。

 

また初めのうちは

・構文解析・語彙リストが載っているもの

・スラッシュが振られ英語の語順で日本語訳が付いているもの

 

など音読用に工夫された教材もたくさんあるので、こちらを試してみてください。

 

 

②大きな声はいらないが黙読は禁止

 

ときどき黙読で済ませようとする人がいますが、必ず声を出すようにしましょう。

 

声に出さないと、理解が曖昧なところを無意識に飛ばしてしまうことがあるからです。

 

もちろん大きな声を出す必要はありません。

 

どうしても声を出せない環境であれば、最悪無声音で唇を動かすだけも効果はあります。

 

 

③音源は必ず使う

 

学習法でもお伝えしましたが、リスニング用の音源は用意しましょう。

 

最近は別にCDなどを買わなくても、付属で付いていたり音源をネットからダウンロードできるのがほとんどです。

 

発音の確認用として使う機会はかなりあるので、多少面倒でも準備してください。

 

 

④1日30分は音読にあてる

 

1日の練習量を回数で決めることもありますが、英文の長さによって必要量は変わってくると思います。

 

ですので統一単位として、1日30分は音読することを推奨しています。

 

やってみると分かりますが、30分音読は結構きついんです。

 

初めは10分からでもよいので、とにかく毎日音読をする習慣を早めに付けてください。

 

 

⑤精読、長文、過去問…何でも最後は音読

 

英語の学習では今後様々な読解を行っていきますが、読解練習の最後の種目は、全て音読です。

 

習った技術や考え方を英文を音読しながら頭で確認するのは、非常に効率的な復習です。

 

もちろん音読用教材と同様にやると、かなり時間が取られてしまうので、軽く内容を流す程度でも大丈夫です。

 

今後全ての英語教材は、音読をするものと考えてください。

 

 

まとめ:細かいことは気にせず毎日音読!

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

最後にこの記事のまとめです。

 

①音読の具体的な効果 4選

・英語の処理速度が速くなる

・返り読みの回数が減る

・リスニング・スピーキングにも効果が出る

・単語や文法力のチェックができる

 

②音読の勉強法 5ステップ

・単語の確認・構文解析を行う

・スクリプトの音源を数回聞く

・カタマリごとに[英→日]の音読

・白文の音読で意味を理解する

・期間を空けて再度音読する

 

③音読で気を付けること 5選

・レベルの合った教材を使う

・大きな声はいらないが黙読は禁止

・スクリプトの音源は必ず使う

・1日30分は音読にあてる

・精読、長文、過去問…何でも最後は音読

 

音読は他の英語学習の単元に比べて、細かいルールはそこまでありません。

 

とにかく1日30分音読の時間を取る。

これだけでも、1,2か月後に大きな成果になっているでしょう。

 

今日から自分の勉強に取り入れて、学習をスタートさせてください!

 

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