英文解釈ってどう勉強すればいいの?
今回はこんな悩みを解説します。
✔記事の内容
・英文解釈の5つのポイント
・それぞれの例文付き解説
英文解釈の勉強では、ただ日本語訳を作っていてもなかなか成長しません。
そこで今回は、英文読解のポイントを5つに絞ってお伝えします。
この記事を読んでいただければ、1文読解をするときに気を付けるべきことが明確になりますよ!
目次
英文解釈の学習で必要なこと
英分解釈のポイント、すなわち英文を正確に訳すポイントは、以下の5つだと考えています。
①S・Vを発見する
②動詞の型を判断する
③意味のカタマリを掴む
④構文の知識を増やす
⑤用語の識別ができる
順に例文を使いながら説明していきますね。
①SVを発見する
どんな英文でも「SVはどこか」を見つけるのは、基本中の基本です。
英文の骨格であるSVが分からないのに、他の部分が分かることはありません。
「最初の単語が主語で、次の単語が動詞じゃないの?」と思うかもしれませんが、英文中では主語が長くなったり、動詞が主語と離れているのは日常茶飯事です。
【例文】
The dog bought by the girl is small.
【解説】
主語の候補はthe dogとthe girlがありますが、the girlを主語とすると、前置詞のbyがあることや、その前のthe dog boughtの説明ができないことから、主語はthe dogにすぐ確定です。
boughtは動詞と過去分詞の可能性があります。ただ仮に動詞とすると、1)目的語が後ろにない、2)isの説明ができないなどから、boughtは過去分詞、動詞はisに確定します。
Sが長かったりVの候補が複数あるなど、少し悩むときには時間をかけても丁寧に分析するようにしましょう。
【解答】
The dog (bought by the girl) is small.
S M V C
「その女の子が買った犬は小さい」
②動詞の型を判断する
Vは発見だけではなく「第何文型か」を品詞と語順から確定するのも重要です。
特に1,2,4,5文型は、取れる動詞も限られているので、出てきたときは存在を疑いましょう。
文法の記事で載せた有名な3例文ですが、動詞の型を意識して正確に訳せるでしょうか。
【例文①】
・I found this easy book.
・I found this book easy.
・I found this book easily.
このように1つの動詞が複数の文型を取る例もあります。不安な人は、こちらで解説をしているので見てくださいね。
また、後ろに前置詞や準動詞を伴う動詞も、形で覚えた方がいいものもあります。
【例文②】
The thief robbed her of her bag.
【解説】
rob A of Bで「AからBを奪う」という意味です。
これは「of~は副詞句?」とか「Aは目的語なのに何で『から』なんだ?」とか考えていると、逆に混乱してきます。
「動詞+A+前置詞+B」「動詞+A+準動詞/原型」の形は、文法で語法として一度勉強します。
前置詞や形が一緒だと、意味も同じになることが多いので、まとめて覚えるようにしましょう。
ちなみに例文のは「略奪のof」と呼ばれていて、他にはdeprive、relieve、cureなどがあります。
【解答】
The thief robbed her of her bag.
S V A of B
「その泥棒は彼女からバックを奪った」
③意味のカタマリ(句と節)を掴む
英文で厄介なのが「句と節」であり、これが英文の至るところに入ることで1文を複雑にしています。
私達のやることは、区と節を意味のカタマリとして捉え、文の核であるSVOCを明確にすることです。
【例文】
How to continue is more important than how to start.
【解説】
やや長めですが、カタマリが見えるでしょうか。
疑問詞+to不定詞は名詞句を作ります。そのためhow to continue「どう続けるか」が主語になります。後ろのhow to startも同様ですね。
準動詞(不定詞・分詞・動名詞)や、前置詞、関係詞、接続詞、疑問詞などが文中に出てきたときは、どこまでがカタマリなのかを判断できるようにしましょう。
【解答】
[How to continue]
is more important than
[how to start.]
「継続することは、始めることより大切だ」
ちなみに、語・句・節はそれぞれ、名詞・形容詞・副詞のいづれかを取るので、的確に判断していきましょう。
④構文の知識を増やす
構文というと「クジラ構文」などが有名ですが、省略や倒置など、特殊な語順になるものなどを全部含めます。
【例文】
At the airport were many foreigners.
【解説】
「wereが動詞だから、その前のat the airportが主語!」としてはいけません。前置詞句が主語になることはありません。
これは、もともとMany foreigners were at the airportの文章に倒置が起こっていて、後半の前置詞句が前に出てきています。主語はmany foreignersです。
やや特殊な語順となりますが、倒置の形はそこまで多くはないので、出てきたときに対応できるようにしましょう。
【解答】
<At the airport> were many foreigners.
M V S
「空港には、たくさんの外国人がいた」
⑤用語の識別ができる
単語によっては、配置により品詞や用法が分かれるものもあります。例えば、ing形では細かく分けると4つの識別が必要です。
・動名詞
→Playing soccer is very fun.
・進行形
→He is playing soccer.
・現在分詞の形容詞的用法
→Today’s game will be exciting.
・分詞構文
→Playing soccer, he looks fun.
古文でも「助動詞の識別」の学習がありますが、それに似ていますね。
playingという単語だけを見ていても何も分からないですが、品詞やカタマリを見分けることで、用法や意味が判断できます。
特に、~ing、~ed、to doの準動詞や、that、as、whichなどは用法が複数あり識別が必要です。
慣れてくるまでは1つ1つ丁寧に分析するようにしましょう。
まとめ
今回は英文解釈の学習法について、5つのポイントを元にお話をしました。
もう一度まとめると
①S・Vを発見する
②動詞の型を判断する
③意味のカタマリ(句と節)を掴む
④構文の知識を増やす
⑤用語の識別ができる
の5つです。
これを意識して英文解釈の練習に取り組んでいただければ、どんな英文でも必ず読めるようになります。
本格的な長文読解演習に入る前の大事な栄養素となりますので、是非時間をかけて完成させてください!