英文法の参考書や問題集で、どれを選べばいいのか分からない…
今回はこんな悩みを解決します。
英語関連の書籍でも、特に種類が多いのが英文法だと思います。
今回は、おすすめの問題集や選び際の注意点をまとめて紹介していきます。
選ぶポイントや内容を知らずに参考書を使い始めると、時間とお金を無駄にしてしまうので、この記事を読んでポイントを明確にしてくださいね。
目次
選ぶ際の注意点
まず英文法に限らず参考書を選ぶ際の注意点ですが、
自分に合う書籍というのは自分でしか判断できません。
その人が使うべきものというは
・現状のレベル
・目標のレベル
・利用できる時間(1日や目標までの時間)
・解説の仕方(執筆者との相性)
・本の構成や説明の仕方(書籍の特徴との相性)
などによって、大きく変わります。
そのため他の人が良いと感じるものも、人によっては最悪なものになることもあります。
詳しい内容はこちらにまとめてありますので、よければ読んでください。
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【大学受験勉強法】参考書の選び方・使い方をまとめました
参考書を選ぶとき・使うときに気をつける点がよく分からない。 今回はこんな悩みを解決します。 この記事の内容 参考書・問題集の種類 参考書・問題集の選び方 参考書・問題集の使い方 &nbs ...
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①概念理解の参考書
基本は総合英語を核とます。
演習は含まれていないものが多いので、問題演習書を並行するようにしてください。
講義系参考書
『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』(東進ブックス)
ここは「絶対に完璧」にしないといけない基礎レベル(中学~高校初期)を端的にまとめています。
1週間程度で通読できます。基礎力に少し不安がある人は、目を通しておくといいでしょう。
『大学入試 世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座』
関先生というと「目からウロコの授業」といった印象がありますが、これは至って堅実に英文法講義をまとめています。
それでも鋭い解説が健在ですので、英文法=丸暗記と思っていた人に取っては革命的な本になるでしょう。
『今井宏の英文法教室』(東進ブックス)
高校レベルの英文法を、ユーモアあふれる解説でまとめています。
内容レベルはやや高めの設定ですが、網羅性は高いので総合英語の代わりに使ってもどうにかなります。
総合英語
『ジーニアス総合英語』
総合英語は様々な書籍がありますが、どれもコンセプトや内容はさほど変わりません。
長く使う1冊となるので「自分がこれなら学習できそうだ!」と思うならそれで大丈夫です。
構成や例文などから、私はジーニアスをおすすめはしています。
※他の総合英語もざっと紹介です。比較してみてください。
『Evergreen』
『アトラス総合英語』
『総合英語be』
『Vision Quest 総合英語 Ultimate』
『ブレイクスルー総合英語』
『デュアルスコール総合英語』
『一億人の英文法』
少し毛色が違うのがこの本です。
各文法項目対して、ネイティブがどのような感覚を持って使っているのかをまとめています。
副題にある通り、話すための英文法がコンセプトですが、もちろん通常学習にも使えます。
②分野別演習書
基本問題集
『英文法レベル別問題集』
1冊あたり200~300問程度で構成されているため、非常に使い勝手がよいです。
10章でまとまっているので、最短で10日で終わらせることができます。
6段階のレベル設定は以下の通りです。
①:中学復習レベル
②:難関高校入試~高校初期レベル
③:共通テスト下位レベル
④:共通テスト上位レベル
⑤:上位私大レベル
⑥:難関私大レベル
⑤⑥レベルは入試対策になるため、実力に合わせ①~④の中から2冊ほどやるといいでしょう。
『英文法・語法問題 ベスト400』
400問という使いやすさと、頻出問題の網羅を兼ね備えた問題集です。
難問はカットしているため、総合問題集にハードルを感じている人、基礎レベルの参考書からきた人などにはおすすめです。
『英文法基礎10題ドリル』
全て分野別の整序問題になっており、文法で一番重要である語順や英文作成能力を確認することができます。
基礎レベルで、こういった練習材料があるのはありがたいですね。
2レベルあって、入門:中学英文法、基礎:高校英文法 となっていますが、やや単語レベルは高めと感じます。
『関正生の英文法ポラリス』
スタディサプリで有名な関先生の問題集です。3レベルあり
①標準レベル:共通テスト、中堅私大レベル
②応用レベル:上位私大、国公立レベル
③発展レベル:難関私大レベル
といった具合でしょうか。
先生のスパッと言い切る解説や、スタディサプリを活用している人は是非並行しましょう。
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網羅型総合問題集
昔文法書としてド定番であった『Next Stage英文法・語法問題』のような問題集のことです。
特徴として
・文法語法イディオムなどをほぼ網羅
・1000題を超える問題を収録
・基礎はできる前提で、標準~難関まで対応
・学校でも1冊は配布される(だけ)
などの特徴がありますね。
『スクランブル英文法・語法』
『UP GRADE英文法・語法問題』
『英文法・語法Vintage』
『POWER STAGE 英文法・語法問題』
『全解説 頻出英文法・語法問題1000』
などなど、今では様々な書籍が並んでいます。
やれば確かに実力は付くが、無理矢理やる必要はない。
というのが正直な感想です。
総合英語と並行して演習する時間と基礎力があるのが条件でしょう。
学校では何かしら配布することが多いですが、使うかどうかは人それぞれだと思います。
③実践演習書
分野別の演習ができるようになったら、試験本番で得点力をつけるため実践的な演習を最後に積みます。
定番の練習の形は、以下の3種があります。
・ランダム演習
・整序問題
・正誤問題
全てを絶対にやる必要はありません。
試験の形や苦手とする分野を考えて、選択してください。
定番の演習書
『英文法・語法良問500+4技能』
上の3種は全て出ていますが、どれも完成度が高いです。500問という手頃さと解説のスマートさが両立されています。
基本は50問/日、10日で1周終わらせるのがいいでしょう。
『関正生の英文法 ファイナル演習ポラリス』
英文法ポラリスのランダム演習版です。
分野別を使ってしていたなら、そのままやるのがいいでしょう。レベル感も同様です。
ピンポイント対策本
『全解説 実力判定英文法ファイナル問題集』
昔から定番のランダム演習書です。
標準編=共通テスト・上位大
難関編=国公立・難関大
と2レベルあり、特に難関レベルはかなり高めの設定です。
コンセプト的にも、直前期の最終確認に使用するのがいいと思います。
『英語整序問題200 短期で攻める』
整序英作に苦手意識がある人は、この本で基本戦術を学ぶといいと思います。
易しめなので、短期で終わらせて次レベルに進みましょう。
『スーパー講義 英文法・語法正誤問題』
ハイレベルな問題が中心で、難関大が出す様々な問題バリエーションの対策ができます。
問題数は少なめですが、解説がかなり細かい部分まであり学習効果は高いでしょう。
まとめ:問題集は自分で選ぶ
今回は、英文法の参考書・問題集選びについてお話をしました。
最初に伝えた通り、何を使うかは最後は自分の意志で決めるものです。
この記事の内容も「参考にする」程度にして、書店などで実際に見て相性のよい書籍を是非見つけてみてください。
◆その他英文法の記事はこちらになるので、合わせてお読みください。
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