参考書 学習法

【大学受験】英語長文読解 おすすめ参考書・問題集10選の紹介

英語の長文読解用の参考書をやりたいけど、種類がありすぎて何を選べばいいのか分からない。自分に合った参考書がほしい。

今回はこんな悩みを解決します。

 

この記事の内容

  • 英語長文参考書の分類
  • おすすめ参考書10選

 

英語学習のメインである長文読解。

 

一言で「長文用」と言っても様々な参考書があり、能力に合わせて使わないと効果が出ないこともあります。

 

今回はどんな種類の参考書があるのか、それぞれのおすすめ参考書は何かなどを細かくお伝えします。

 

この記事を読んでいただければ、自分にぴったりの書籍が見つかりますよ。

 

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英語長文読解参考書の分類

長文読解の参考書は、以下のような練習することを目的にしています。

 

・精読力強化

・速読力強化

・論理展開の把握

・背景知識/時事問題の強化

・多読演習

 

各書籍で何を重視しているのかは様々です。

この記事では参考書を以下の4つに分類して、順番に解説を行なっていきます。

 

  • バランス重視型
  • 論理展開重視型
  • 背景知識重視型
  • 多読演習重視型

 

 

なお精読力・速読力については、英文解釈・音読用の参考書としてこちらの記事にまとめていますので、合わせて参考にしてください。

 

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また長文読解の勉強法についても記事にしているので、そもそも勉強法がよく分からないという方こちらをご覧ください。

 

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参考書選びの注意点

 

長文読解にも技法があるとは言え、一文読解ができないのに演習に入ることはできません。

 

少なくとも

①基礎単語・文法・解釈の学習が終了していること

②共通テスト・センターレベルで6割以上(偏差値50以上)得点できること

は前提となります。

 

無理に進んだところで学習効果は薄くなるので、まだ厳しいと思う人は基礎学力向上を強くおすすめします。

 

その他、一般的な書籍選びでの注意点はこちらにまとめてあるので、時間があるときに確認してください。

 

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それでは紹介していきます。

 

 

バランス重視型

読み方・解き方・文構造・背景知識など長文攻略に必要なことがバランスよく入っていて、初めて長文練習に入る人にも使いやすい構成です。

 

まずはこういった書籍で練習をしていき、足りないと感じる部分があれば他で穴埋めしていくのがいいでしょう。

 

 

入門英語長文問題精講

 

基本情報

・レベル:共通テスト〜

・問題数:24問

・対象者:初めて長文演習をする人、長文に苦手意識のある人

 

特徴

同シリーズの「基礎 / 無印」は相当使い手を選びますが、この「入門」は問題数・値段も含め非常にバランスが取れています。

 

全文のSVOC分析・音声ダウンロード・語彙リスト・文章中の重要構文の解説など、入門と銘打っているだけあり、長文演習初学者でも安心して取り組める構成です。

 

24題という量を豊富で、「語彙・文法・速読・精読」などの長文を読むための材料が揃ったら、まず全員にやってほしい1冊ですね。

 

 

肘井学のゼロから英語長文が面白いほどわかる本

 

基本情報

・レベル:共通テスト〜

・問題数:16問

・対象者:初めて長文演習をする人、スタディサプリ受講生

 

特徴

「読み方」の解説に力を入れるのはもちろんですが、設問に対する「解き方」のプロセスも豊富に載っています。

 

内容一致・内容説明問題の解法などを、このレベル帯でしっかり解説している書籍は他にあまりありません。

 

問題は300語レベルの基礎編と、500語レベルの応用編に分かれており、徐々にレベルアップしていく構成になっています。

 

著者はスタディサプリの肘井先生なので、受講生でスタンダード〜ハイレベルの長文授業を受けている人は、プラスの演習教材としてもいいでしょう。

 

 

参考

同著者の『肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本』と内容がリンクされているので、使っていた人は手元に置いておきましょう。

 

 

登木健司 難関大英語長文講義の実況中継①

 

基本情報

・レベル:〜早慶上智・難関国立

・問題数:11問

・対象者:難関大の長文攻略のスキルを得たい人

 

特徴

講義解説形式の実況中継シリーズで、11問と問題は少なめですが内容は相当濃いです。

 

著者が一番大事にする全文の品詞分解があるのはもちろん、抽象度の高い文章に対する読解法則を様々な視点から披露してくれます。

 

背景知識については現代文講師とコラボもしており、これ以上の解説はないくらいに深いです。

 

1冊で早慶にも対応できる丁寧な解釈・論理展開含めた読解法・深い背景知識と、3冊分くらいの効果があるので、難関大志望者にはやるのを必須にしたいくらいの良書ですね。

 

 

参考

続編で国公立大学編の『難関大英語長文講義の実況中継②』もあります。国立志望者はもちろん、私立志望者でもやる価値ありです。

 

 

 

論理構成重視型

筆者の主張・パラグラフリーディング・論旨展開といった、論理展開を中心に学ぶ参考書です。

 

演習をしていて文脈をとるのに時間がかかる人は、こういった知識を習得することで改善することも多いです。

 

 

パラグラフリーディングのストラテジー シリーズ

 

基本情報

・レベル:MARCH・国立〜

・問題数:①例題のみ ②20題 ③15題

・対象者:パラグラフリーディングに挑戦したい人

 

特徴

「パラグラフ・リーディング」という冠本では、一番有名な書籍でしょう。

 

①「読み方・解き方編」は基本的な導入解説本となっており、②私大対策・③国公立対策が実践演習編となっています。

 

文と文のつながりという基礎から始め、基本的な論理構成、論理マーカー(ディスコースマーカー)などの論法について詳しく書かれており、読むだけで現代文の力が上がったという声もよく聞きます。

 

まずは①を一読してみて、自分に合うかどうか・演習に取り入れるべきかどうか検討してみてください。

 

参考

②・③だけ使うというのは、少し難しいかもしれません。演習の中で論旨展開を学びたい人は、以下に紹介する本をおすすめします。

 

 

ディスコースマーカー英文読解

 

基本情報

・レベル:早慶上智・旧帝大

・問題数:22題

・対象者:偏差値60以上の実力があり、論理展開を意識した読解力を付けたい人

 

特徴

早慶レベルの難度の高い英文がほとんどです。

 

そういった英文であっても、ディスコースマーカーを元に文章の論型を判断し、大意を掴む練習を行います。

 

どちらかと言うと「実力者はどのような視点で英文を捉えているのか」を詳しく教えてくれる参考書です。

 

ある意味癖はそこまで強くないため、他の参考書からもつなげやすいと思います。

 

 

英語長文を読むためのパラグラフ・リーディング シリーズ

 

基本情報

・レベル:〜MARCH

・問題数:30題

・対象者:パラグラフリーディングを始めてみたい人

 

特徴

何と500円以下で購入できる、日英社の隠れた名著です。

3レベル(初級・中級・上級)あるのですが、解説と演習のバランスから高校中級編をお勧めしています。

 

パラグラフリーディングの技法を30項目(30長文)に分け、論証の仕方を予想以上に詳しく解説してくれます。

 

例えば、主張文の発見法、説明文の論証の仕方など、実は専門書に載っている事項も含んでいます。

 

流石に問題演習に関する解説は簡素であまり良いとは言えないですが、前述の『パラグラフリーディングのストラテジー①』と共に、論理導入本としては相当役立ちますね。

 

 

背景知識重視型

貧困・移民問題・情報化社会・AI技術など、入試頻出と言われるテーマについては、語句だけではなくその時代背景や内容も知っておく必要があります。

 

出題者も知っている前提で問題を作成しているので、「実は知識不足が読めない原因だった」ということにならないよう準備しておきましょう。

 

 

話題別英単語リンガメタリカ

 

基本情報

・レベル:早慶上智・旧帝大

・問題数:50題(各200語ほど)

・対象者:主要テーマをどんどん学びたい人

 

特徴

長文の問題集ではないですが、背景知識強化の大御所はやはりこれです。

 

文系理系問わず多種多様なテーマで、50題ほど英文が収録されています。

 

英文レベルはかなり高く専門用語もかなり収録されていますが、「背景知識解説」のページでそのテーマに関する簡単な講義があるため、知識はすんなり入ってきます。

 

単純に読み物として面白いと思うので、気になる分野だけ読んでみるという使い方もいいですね。

 

 

関正生の英語長文ポラリス シリーズ

 

基本情報

・レベル:標準→共通テスト〜

     応用→上位私大・国立

     発展→早慶上智・旧帝大

・問題数:全シリーズ12題

・対象者:背景知識を読解演習で身に付けたい人

 

特徴

3シリーズ全てで12の統一テーマを扱っており、最新の入試傾向に合わせた今後出やすい問題を解くことができます。

 

そのテーマがなぜ出るのか・どのような問われ方をするのかなどの解説もあり、標準から応用・応用から発展と2レベルやると、その効果はかなり実感できると思います。

 

全文の解析・音読用白文と全訳・音声などもついていて、通常の長文演習書としても十分使える内容です。

 

参考

正直バランス型でも良かったのですが、著者の意図がかなり背景知識強化に近かったのでこちらにしました。

 

 

多読演習重視型

実際の入試問題をそのまま採用しているものが多く、問題の質と演習量を重視した書籍です。

 

解説の分量は少なくなっており、ある程度実力がついた人向けになっています。

 

過去問演習の直前、もしくは並行してやるのが一番良い活用法でしょう。

 

 

やっておきたい英語長文 シリーズ

 

基本情報

・レベル:300→共通テスト〜

     500→MARCH・国立〜

     700/1000→早慶・旧帝大〜

・問題数:300→30題、500→20題

     700→15題、1000→10題

・対象者:ある程度長文対策をやり、志望校に向け最後の演習をしたい人

 

特徴

英語長文では定番となっていますが、解説は最低限に抑えた演習用の書籍です。

 

1冊でテーマを被らせず問題配置しており、様々なジャンルの英文に触れることができます。

 

一番取り組みやすいのは500ですがこれでもマーチ超のレベルも多いので、一通りこなすのには時間がかかると思います。

 

700と1000は語数が違うだけで、ほぼ同じ早慶レベルです。

 

参考

このシリーズを長文読解の1冊目に勧める人もいますが、個人的にはあまりおすすめしません。他で長文のもしっかり学んでから、志望校レベルのものをやるのがいいと思います。

 

 

基礎英語長文問題精講

 

基本情報

・レベル:早慶上智・旧帝大

・問題数:50問(+和文英訳40題)

・対象者:偏差値60以上の実力があり、難関大に向け大量演習をしたい人

 

特徴

圧倒的問題数・英文の抽象度・解説の簡素さは、ある意味オンリーワンの参考書であり続けています。

 

「日本語訳を読んでもよく分からない」という声もあるほど抽象的な文章が続きますが、この内容を英語のままで読む価値は、非常に高いと感じます。

 

これを多読用として使いこなせる人は、どんな大学でも英語で勝負できるでしょう。

 

参考

シリーズ最上位の「英語長文問題精講」は、明らかなオーバーワークです。暇で暇で仕方ないと言う人以外は、使う必要は皆無です。

 

 

まとめ

以上10シリーズの紹介でした。

 

選び方としては、まずはバランス型をやってみて、足りないと思う内容を他で補填するイメージです。

 

どれも意図を持って取り組めば、大きな効果を期待できます。

 

ただし繰り返しですが、一文読解・英文解釈の重要性を忘れてはいけません。

 

基礎に不安があるようならば、振り返るというのも必要な勇気ですので忘れないでくださいね。

 

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