・結局予備校って通うべきなの?
・通うとどんなメリットがあるの?
今回はこのような悩みを解決しようと思います。
✔この記事の内容
・予備校選びの前に知ってほしいこと
・通うメリットとデメリット
✔この記事の信頼性
・約10年間予備校で勤務をし、1000人以上の高校生・大学生と面談を行ってきました。
予備校は費用も高額なため、選択に悩みや不安が付きまとうものです。
今回は予備校選びで注意してほしい点や、携わった者として感じる予備校のメリット・デメリットをお話しようと思います!
この記事を読んでくれれば、自分が予備校を利用すべきか、どのようなポイントで決めればいいのかが分かりますよ!
目次
予備校選び前に知ってほしいこと3選
まず初めに、予備校の検討する前に絶対に知っておいてほしいことを3つにまとめました。
中には「当たり前のことだろ」と思う方もいると思いますが、是非確認してください。
①「予備校に通うから成績が上がる」わけではない
1つ目は、ただ通うだけでは成績は全く上がらないということです。
結局のところ、成績は自分の努力量に比例するものです。
一例ですが、家の中にこのようなものは転がっていないでしょうか。
・何となく役立ちそうで買った参考書
・3日坊主で辞めた筋トレやダイエット用の器具
・1年前に意気込んだ英語学習のための教材・CD
予備校もこれら同様、あるだけならただの道具です笑。
購入前には、この道具を自分で活用できるのか・どう使うのかを検討する必要があります。
そのため、自分が通う目的を明確にすることが重要です。
②目的によって選択は変わる
成果を出すための方程式というのはネットに様々ありますが、一番シンプルに表したのはこれだと思います。
成果 = 量 × 質 × 気持ち
勉強に当てはめると、こんな感じでしょうか。
量:学習時間を大幅に増やす
質:自分が知りたい勉強法や情報を得る
心:仲間・ライバルやメンターの存在
考えてほしいことは
・自分に何が足りていないのか
・予備校に通うことで満たされるか
ということです。これが明確でないと、効率的に成果を出すことはできません。
目的を持たず「何となく行った方が良さそうだから」という理由で検討しているなら、一旦立ち止まり考えた方がいいと思います。
③人によって相性は変わる
通う目的が明確だったとしても、自分と予備校の相性という問題もあります。
今の時代、予備校の形は3種類に分かれます。
・集団授業形式
・映像授業形式
・個別指導形式
どの形式が良いかは人によりますし、予備校によっては2つに対応しているところもあったりします。
また、予備校ごとではなく教室単位でも、在籍する先生やスタッフによって雰囲気は大きく変わります。
参考書選びでも同じですが「あの人が良いと言っているから自分にも合う」とはならないので、自分の肌で感じたものを第一に判断しましょう。
予備校に通うメリット5選
では、実際に予備校に通うことで得られるメリットについて、5つに分けてお話しようと思います。
①集中できる学習環境が得られる
人間は環境に大きく左右される生き物です。
受験生でいえば、勉強できない大きな原因は、勉強する環境を作っていないからです。
・家では集中できない…
・学校や図書館では時間が制限される…
こういった悩みを持つ人にとって、予備校の学習環境は、大きく生活を変えてくれるでしょう。
特に部活生など学校行事が忙しい人は、時間の制限される夜の時間を活用できるようになると思いますよ。
②質の高い授業を受けることができる
予備校に通う人の多くの目的は「苦手科目の克服をしたい、受験レベルの知識を得たい」など教科に関することでしょう。
目から鱗の授業だった!
1日で苦手が消えた!
なんてことは期待しないでほしいですが、その道で生き抜いてきた講師の指導力は、やはり伊達ではありません。
「この講師との出会いが人生を変えてくれた!」
という学生の声が毎年のように出るのは、その証拠だと感じます。
ただし、先生の教え方にも相性はあると思うので、無料体験などを通して色々比較してほしいところです。
③メンターの存在がある
予備校では科目担当の講師以外に、生徒の学習を管理するメンター(チューター・担任など、予備校により呼び方は変わります)がいます。
どんな予備校でも、入学時に学習カリキュラムをもらうはずです。
メンターと学習計画を立てて、週間や月間で確認をするだけでも、その人との「約束」と「責任」がついてくるのでやるしかないですよね笑。
また、日々の何気ない悩みを聞いてくれたり、受験相談などにも応じてくれたりと、講師の存在とはまた違う安心感を持てることでしょう。
④正しい受験情報が得られる
受験は情報戦です。
もちろん学校にも多くの情報があると思います。
しかし予備校には、今まで卒業した人の実績、全教室から吸い上げた最新情報など、比較にならない量の受験データがあります。
学習カリキュラムは当然として、それを元に受験指導を行うわけですから、最後の最後で情報が強さを発揮します。
もちろんこのために予備校に入ることはないですが、直前期は非常に心強い存在になりますよ。
⑤同じ境遇のライバル・仲間がいる
辛いときに助けてくれる存在。
もちろん親や先生もいると思いますが、一番は同じ境遇にいる仲間でしょう。
同じような志を持ち高め合える存在は、学習面でも精神面での本当に助けになります。
予備校では志望校やレベルごとにクラスが分かれるので、そういった仲間も見つけやすいでしょう。
ただ注意してほしいのは、これは無理に見つける必要はありません。
むしろただ一緒に時間を過ごすだけでは、お互いの足を引っ張るだけです。
適度な距離感が一番大事ですね。
予備校に通うデメリット3選
デメリットというよりは、入学後に後悔したことでよく聞く話です。
中には仕方ない部分もありますが、なるべく後悔しないよう、この3つは事前に検討しておきましょう。
①場所が遠くて辛い!
地方の方だと、予備校までが非常に遠いという方も多いはずです。
また東京の人でも、家からかなり離れた予備校を選択し、通うだけで疲れてしまったという声もよく聞きます。
通学の交通費もバカになりません。
最近は東進衛星予備校や河合塾マナビスなど、映像授業を主流とした校舎が増えていたり、オンラインでもチューター制度を整えている予備校も多くなりました。
こういった手段も活用できないか、一度は検討してみましょう。
②費用が思った以上にかかる!
予備校に入るときの、最大のネックはやはり学費でしょう。
初期費用もかかりますが、各講習がオプションのような形になっており、知らぬ間にものすごい料金を払っていたなんてこともあります。
後でいざこざにならぬよう、入学の時に卒業までどの程度費用がかかるのかをしっかり聞き、シミュレーションしてもらった方がいいでしょう。
③思った以上に効果が出ない!
もちろん結果が表れるまで時間はかかるものですが、入ってみると想像と違ったということもあります。
特に
・希望の先生の授業が受けられなかった
・自習室の利用が制限された
などの運営上の問題で、自分の力でどうにもできない理由の場合、退会や転塾も検討した方がいいと思います。
費用がもったいないと感じるでしょうが、信頼できないところにずっといるのは辛いだけです。早めの決断が大事です。
まとめ:最適な場所で、最大の努力を
今回は
・予備校選びの注意点
・予備校のメリット・デメリット
についてお話ししました。
費用がかかるため、選択は慎重に行うべきですが、しっかりと活用できたときの効果は非常に高いです。
是非自分にピッタリの場所を見つけて、更なる学習に励んでもらいたいと思います!