・英文法って丸暗記のイメージしかない。これからやろうと思っただけで憂鬱…
今回は悩みを解決します。
文法こそ、日本人が英語ができない最大の原因だ!とも言われる今日この頃。
そんな勉強に意味はあるのか、と感じる人も多いかと思います。
ただ、日本語と全く作りの違う英語学習には、文法の知識は必須です。
また、マスターできれば読むためのツールだけではなく、英語自体への興味も広がっていきます!
英文法は非常に重要なので、何記事かに分けて
・英文法の必要性
・英文法の勉強方法
・おすすめの参考書/問題集
などについて解説していきます。
この記事を読んでいただければ、英文法に対するイメージが変わると思いますよ!
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目次
英文法の重要性 まとめ
英文法とは、文字通り「英文」の「法則・ルール」です。
言葉は、人のコミュニケーションを円滑にするため、長い年月をかけてゆっくりと発達してきました。
そしてどんな言語でも、基盤となるのは単語と文法です。
単語と文法が語学の基礎
日本人なら「椅子」と言われれば、どのような物かすぐ想像できますよね?
人はいろんな物や概念に名前をつけて、共通認識を持てるようにしました。これが無数にある単語です。
そして、その単語をどのように並べて言いたいことを伝えるのか、というのが文法です。
各言語では、その文化形成の違いから(単語は当たり前ですが)文法も大きく異なっています。
そのため語学の基礎では、この2つを学ばなければ何も始まりません。
ルールを知ると楽しくなる
語学以外でも、ルールを知ることでいろんなお得なことがあります。
例えば突然ですが、フィギュアスケートの競技ルールって知っていますか?
私はよく競技は見るにも関わらず、最近まで全く知りませんでした。
しかしマンガがきっかけで色々学んでみると、
・ジャンプの種類が6つあったり
・コンビネーションによって点数が変わったり
・時間の前半後半でやるのでまた評価が変わったり…
などなど色々細かく決まっていて、面白いなと思ったんですよ。
知った上で再度見ると、選手の動きの意味が分かるようになりましたし、何よりフィギュアスケート自体がもっと好きになりました。
人間は論理的で整ったものを好みます。
法則・規則があるならば、それを知った上で学習した方が、はるかに効率が良くなります。
ネイティブは文法を使っていないのか
よく「ネイティブスピーカーは文法を使っていないじゃないか」と聞かれます。
確かに”have”を見たときに
「これは現在完了のhaveか?いや、動詞の『持つ』か?いや、それとも…」
なんて私たちみたいな悩みはありません。感覚的にわかるというのが答えなのでしょう。
しかし、ある意味それはネイティブだからこそできることです。
私たちの日本語のネイティブ
皆さん、下の日本語で間違いが何か分かりますか。
「私 は 昨日 夕食 で カレー で 食べた。」
もちろん、わかりますよね笑。
「カレーを~」とするのが正しい文章だと思います。
しかし、日本語を学んでいる方に「なぜ『で』じゃだめなの?」と聞かれたら、きちんと説明できますか?
正直私も、違和感があるからとしか答えられません。
答えるのが難しいのは、私たちがある意味日本語のネイティブだからです。
ネイティブの勉強法は厳禁
私たちは、生まれた時から大量の日本語に触れて生きてきました。
その過程で日本語の文法を意識せずとも、使いこなせるようになっています。
これは英語圏の方も同じです。文法を使っていないのではなく、無意識レベルで使いこなしているだけです。
ゼロから学習するとき、シャワーを浴びるように勉強するのは、時間的にも年齢時も非効率です。
論理立てて説明ができる文法を学び、様々な文章に応用していくのが、語学を習得する一番効率的な方法なのです。
英語が語順と品詞の言語
よく言われることですが、英語は語順と品詞が非常に重要です。
それを明確に示している、昔ながらの例文があるので紹介します。
それぞれ正確に意味を取れるでしょうか。
①I found this easy book.
②I found this book easy.
③I found this book easily.
こんなの簡単では?と感じる人は多いでしょうが、正確に説明するとなると、難しく思う人もいるはずです。
順に解説していきます。
①I found this easy book. 解説
I found this (easy) book.
S V O
easyは形容詞で、修飾語か補語になるかの2つの役割があります。
今回は名詞の前にあるため、bookの修飾語です。
そのため文構造は単純で、SVOの第3文型ですね。
訳例「私は、この(簡単な)本を見つけた。」
では、②はどうでしょうか。easyの位置が違いますね。
②I found this book easy. 解説
I found this book easy.
S V O C
このeasyはbookの修飾語ではありません。それならば①のように前にありますからね。
今回は補語(C)の役割になり、第2文型でS=C、第5文型でO=Cの関係となります。
語順を見れば第5文型であると決定でき、foundの意味も「OがCだと分かる」と変わります。
語順により文型が分かり、文型によって動詞の意味が分かる一例です。
訳例「私は、この本が簡単だと分かった。」
③I found this book easily. 解説
I found this book〈easily〉
S V O
②に似ていますが、最後がeasilyとなっています。これは、形容詞ではなく副詞です。
副詞の特徴として「SVOCの要素にならない」というのがあります。
そのため、文の骨格は①と同じSVOです。
副詞は「名詞以外の何かを修飾」しますが、今回はfoundを修飾しており「より簡単に見つけた」というニュアンスがありますね。
訳例「私は、この本を<容易に>見つけた。」
例文は簡単めでしたが、語順と品詞の効用を分かっていただけたでしょうか?
※今回説明を省略した、5文型や形容詞・副詞の働きなどは、文法の最重要事項です。
不完全な人は今すぐ勉強してください!
日本語で重要な助詞
ちなみに、日本語は語順を入れ替えてもある程度意味は通じます。
「私は この本を 容易に 見つけた」
「この本を 私は 容易に 見つけた」
「容易に 私は この本を 見つけた」
動詞は動かすとやや違和感はありますが、それでも意味が大きく変わるとはありません。
英語はそういかないのは、例文①②で説明した通りです。
日本語で文の意味を決める大事な要素は、語順ではなく助詞の存在です。
試しに適当に変えてみると…
「私は この本を 容易に 見つけた」
「私に この本は 容易を 見つけた」
流石にこれでは通じませんね。
英語は文頭にある名詞が主語に可能性が高いですが、日本語は語順に縛られていないため、助詞の「が、は」の前にくるのが定例です。
学んでみると、こういった差も面白いですね。
文法は4技能のための学習
いろいろとお伝えしましたが、よくある質問の中に「そうは言っても、英語の中心は読解や会話でしょ」というのもあります。
確かに2020年度の入試改革により、大学入学共通テストでは文法問題は無くなる予定です。
英検・TOEICなどの検定試験や各大学の入試問題でも、文法の割合は少なくなり、読解・リスニング・ライティングの配点が大きくなっています。
それでも文法の重要性を伝えたいのは、この勉強は文法問題を解くためではなく、あくまで読解を中心とした4技能の基礎となるからです。
全ては4技能の基礎作り
私が、4技能の中でまず必要だと思うのはリーディング力です。
目で見て読めないものが、自分で聞こえる・書けるようになる訳がなく、
書けない・聞こえないものを、自分で話すことはできません。
そして、もうくどいですが、読解の基礎となるのも間違いなく単語・文法です。
英文解釈の大きな栄養素
読解力に文法がどう携わってくるかは、次の英文解釈の勉強で大きく実感するはずです。
英文レベルが上がってくると、単語だけをつなげて意味を推測するような読み方では到底太刀打ちできなくなります。
その時に自分を助けてくれるのは、強靭な単語と文法の力です。
是非、長期的な目線を持って、英文法の学習に取り組んでほしいと思います。
具体的な学習方法やおすすめの問題集に関しては下の記事にありますので、合わせてお読みください。
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