英語の勉強をやっていない訳ではない。ただこれで正しいのか自信を持てないし、学習が中途半端になっている気がする…
今回はこんな悩みを解決します。
この記事の内容
- 初めの1ヶ月でやること
- 単語の勉強法
- 文法の勉強法
- 各書籍の使い方
英語の勉強はやるべきことが多く、大きな軸を持っていないと中途半端な学習になってしまいがちです。
今回は基礎がなかなか完成しない人のために、必要時間と参考書を極端に絞り、勉強法を解説します。
もちろんこの方法が絶対という訳ではないですが、しっかりこなしてもらえれば1ヶ月後の能力アップは間違いなく保証しますよ。
英語のゼロから始める勉強法2つ
受験英語の勉強には、様々な項目があります。
しかしその中で一番初期の学習を絞れば、英単語・英文法の2つだけです。
この2つを短期集中で鍛えることで、英語の能力は必ず上昇します。
勉強法・参考書をなるべく絞る
とはいえ、その基礎力を「どのように、何を使って」身に付けるかが大事です。
うまくいっていない人の話を聞くと
いろんな勉強法に手を出している
参考書を絞りきれず何冊も試している
ということがよくあります。
そういった迷いをなるべく消すために、各項目でやることは1つに絞りました。
それがこの2つです。
- 単語:英単語ターゲット1400
- 文法:スタディサプリの映像講義
もちろん内容は人によって相性があるので、指定するのはやや危険を伴います。
そのため、なるべく扱いやすい汎用性の高いものを選びました。
これが合わない場合も、学習法は参考になる部分はあると思うので、是非読んでください。
1ヶ月・1日3時間続ける
英語は、1日や1週間で効果が出ることはありません。
ただ計画が長すぎるとモチベーションが続かなくなるため、一旦1ヶ月を目標に計画を立てます。
また後に解説しますが、最低でも1日3時間の時間を確保してほしいです。
他教科との兼ね合いやそもそもの学習時間上、厳しい数字かもしれませんが、主要科目である英語を変えるには、これくらいの時間は必須です。
逆にこの1ヶ月約100時間を超えることができれば、英語力は劇的に変わっているはずです。
英単語の勉強法
単語の暗記から逃げない
「1週間で英語がマスターできる」
「単語なんて必要ない」
書店の英語学習コーナーには、相変わらずこんな言葉が並んでいます。
単語においても、語源で覚える・和製英語から考えるとかの「技」は確かにありますが、暗記作業から逃れることは絶対にできません。
誰でも時間と方法論さえあれば絶対にマスターできますので、ここは覚悟・信念を持って取り組んでください。
最初から覚えようとしない
「暗記から逃げているのでは」といきなり言われそうですが、単語の完成には最低7周・できれば10周程度の反復が必要です。
「単語学習を初めて1ヶ月・単語帳が2周終わった」なんてのは、まだまだ序の口です。
そのため、初めは「単語を見る」作業を繰り返してください。
「覚える・暗記する」は能力ですから、急にやれと言われてもできません。
しかし「見る・繰り返す」は作業なので、やれと言われたら誰でも100%できます。
見る・確認する・繰り返す…などの莫大な作業の先に、暗記するという結果があります。
この1ヶ月間は、いかに単語を覚えるかではなく、いかに単語を反復するかを意識してみましょう。
「1日100単語×3回」を反復
「そんなのできる訳ない」と思うかもしれませんが、1日の単語目標は最低100個です。
上で伝えた通り「覚えるではなく、見る」ならば可能な数です。
また、この作業を1回では記憶に残りづらいため、できれば1日3回は入れてほしいです。
前日の範囲を復習を入れるのももちろん良い方法ですが、当日の学習が疎かにならないように気をつけましょう。
1単語1つの意味に絞る
単語帳の中には、多数の意味や派生語を乗せる書籍もありますが、覚える日本語は先頭の1つに絞ってください。
「1訳では読解で使いものにならない」という声もありますが、意味を1つも知らない単語の方が使いものになりません。
まず1ヶ月は1義に集中して、使える単語数を増やしていく。
語彙のレパートリーを増やすのは、その後からでも全く問題はないです。
参考
英単語ターゲット1400の使い方
ターゲットシリーズは、シンプルな構成と覚えやすさが両立した、非常に使いやすい単語帳の1つです。
ただ一番有名な1900はレベルが高いので、基礎にはこちらの1400の方が合っています。
また1つ100単語のsectionが14つありますが、12〜14はレベルが高いので今は省いて大丈夫です。
1周目:覚えていない単語を「分ける」
1周目の中心作業は「知らない単語のチェックをすること」です。
鉛筆で印を付けるくらいでいいので、このついでに全単語を眺めていってください。
覚えようとしても誰でも簡単に忘れますから、「これからこんな単語を覚えるんだな」程度の気持ちでどんどん前に進んでください。
参考
序盤の1〜3sectionセクションで半分以上の単語が分からない場合、単語帳のレベルが合っていません。
もしターゲットシリーズでやりたい場合は、もう1つ下の「英単語ターゲット1200」から初めてください。
2周目:覚えていない単語中心に「見る」
1周目でチェックした単語を中心に、確認をしていきます。
ただし覚えようとするのは厳禁です笑。
分からなくても「これはこんな意味があるのか、なるほど」くらいの感覚で十分ですね。
3周目:全体の暗記度を「確認する」
ここまでくるとやや余裕が出てきて、覚えている単語も増えるかもしれません。
しかし1番の成果は、今まで約20日間単語学習を続けてきたという事実です。
少し工夫を入れて
・1周目でチェックしなかった単語も見る
・1日の単語数を増やす
などを試してみてもいいですね。
英文法の勉強法
初めは概念理解に徹する
文法の学習というと、分厚い問題集をたくさん解いたり、細かい用法を覚えたりというイメージがあるかもしれません。
しかし初めからそんな勉強をしても、英語への苦手意識が強くなるだけです。
まずは、英文を構成するルールを1つ1つ「理解」していくこと。
これが最も重要です。
基礎レベルを短期で終わらせる
学校や予備校でも文法学習に1年かけるところもありますが、本来そこまで時間はかかりません。
完成までは3ヶ月程みてほしいですが、概念理解を1周する程度ならば1ヶ月で事足ります。
文法もあくまで英文を読むために勉強しています。
初めは文法問題用の実践演習や、重箱の隅をつつくような知識は全く必要ありません。
映像講義を活用する
英文法の概念理解は、英語の中で一番インプット学習が多い項目です。
学習方法としては2つあります。
・総合英語などの解説型参考書で学習する
・分かりやすい先生から丁寧に教わる
総合英語はどれも素晴らしいのですが量が多いため、初学者がゼロからやると挫折しやすい書籍です。
そのため私は、高品質かつ安価であるしています。
参考
スタディサプリ映像講義の使い方
受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。
まだ学校や個人で申込をしていない人は、こちらから登録を行ってください。
登録だけでしたら無料で可能です。
また、今なら2週間の無料トライアルがついてきます。
参考書1冊分くらいの金額で全授業が受け放題ですから、登録したら一気に進めてみましょう。
どの文法講義を受けるか決める
文法講義の中でも、スタディサプリには多くの種類があります。
本来レベルは自分で決めるものですが、ざっくり基準は以下の通りです。
高3:高3スタンダードレベル英語<文法編>
高2:高1,2ハイレベル英語<文法編>
高1:高1,2スタンダードレベル英語<文法編>
もちろん難しい・簡単と感じる場合は、変更してもらって構いません。
どれも文法事項は漏れなくやりますので、安心してください。
1日1講義→24日で終了
授業は3つとも24講でまとまっていて、基本は1日に1講ペースで進めます。
学習時間としては
予習復習:1時間(合わせて)
授業視聴:1時間
程度は見積もっておきましょう。
どうしても1日2時間が取れないという場合は、1ヶ月終了は難しいですが、2日で1講ペースでも構いません。
それぞれの予習復習法は、ダウンロードできるテキストの「はじめに」にあるので、そちらを参照してください。
繰り返し復習を
板書を写す必要がないようにテキストの工夫があるので、授業中は先生の講義に100%集中してください。
文法においても、復習・反復が最も重要です。
授業後の復習はもちろん、通しで学習が終わった後も、最低でも3周は繰り返してほしいです。
参考
理想としては、先生の解説を再現できるところまで復習してほしいですね。
まとめ
今回は単語・文法を中心にお話をさせていただきました。
もちろん「速読は必要ないのか」とか「英文解釈は基礎だろ」という声もありますが、英語が苦手な人にとっては、この2つを乗り越えるのも大変だと思います。
1ヶ月後、激変している自分がいるはずですよ。