単語帳ってたくさん種類が合って、どれを選べばいいのか分からない…
今回はこんな悩みを解決します。
この記事の内容
- 単語帳の形式 4種
- おすすめ単語シリーズ 8選
英語の勉強をするなら、避けては通れない英単語の学習。もしかしたら、単語帳選びは一番初めに参考書で悩む書籍かもしれません。
今回は私が自信を持っておすすめできる英単語帳8選を、様々な面から紹介していきます。
この記事を読んでいただければ、自分がどれを選ぶべきか明確になりますよ。
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目次
参考書選びの注意点
本題に入る前に、2点ほど注意をお伝えします。
まず参考書選びは、自分のレベルにあった物を使うことが一番大切です。そして、それは自分自身でしか判断ができないものです。
どの科目・分野にも対応する参考書の選び方・使い方はこちらにまとめましたので、まだ読んでいない方は是非ご覧ください。
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また暗記がうまく進まないという人は、単語の勉強法を知らず非効率的な学習になっていることがあります。
なかなか教わることのない正しい単語学習法はこちらになるので、合わせて活用してください。
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単語帳の特徴を知ろう
「単語帳」と一言でまとめても、今はたくさんの種類の書籍が出版されています。
大きく特徴として分けると、以下の4つになります。
・1問1答型
・短文型
・長文型
・語源型
人により形式の相性があることはもちろんですが、単語帳を使う目的によっても選び方が変わってきます。
例えば、初めの1冊目としてゴリゴリ暗記をしたいならば「長文型・語源型」は単語以外の情報が多いのであまり向きません。
まずは、それぞれにどのような特徴があるかを知っておきましょう。
1問1答型
単語帳例
特徴
最も一般的なもので、皆さんが想像する単語帳と言ったらこれでしょう。
英単語のすぐ横に日本語訳があり、何回も繰り返して覚えていくというオーソドックスな形式です。
そのため、各単語帳でレイアウトの違いはあまりありません。
主要な形式な分さまざまな種類・レベルが出版されているので、いろいろ比較をしてぴったりの物を選んでください。
参考
日訳の数、類義語・対義語の掲載、多義語の有無、例文の質、掲載の順番…など、中身の工夫はそれぞれあるため、見ていると面白いですよ。
◆注意点
特徴がない分、デメリットもありません。
強いて言えば、使いこなせるかどうかは、単語帳の力ではなくその人の継続力に全てかかっている点でしょうか。
短文型
単語帳例
特徴
例文やフレーズの中で単語を覚える形式です。
1問1答形式のただ単語とにらめっこするのが苦手という人は、こちらの方が合っていますね。
どれも試験に出やすいコロケーションや、覚えるに値する英文を厳選しており、記憶の定着のしやすさは1問1答型より高いと感じます。
参考
◆注意点
フレーズごと覚える分、1問1答型に比べると完成までに時間がかかる傾向があります。
しかしその後の暗記効率を考えると、最終的にかかる時間はそこまで変わらないと思います。
長文型
単語帳例
特徴
読解の学習をしながら、単語も覚えようという一石二鳥の形式です。
単語帳では意味がすぐ出てくるが、長文の中で思い出せないという人には良い練習となります。
メインの使い方はあくまで「速読」ですが、単語のアウトプット用・復習用と考えればかなり有効な参考書です。
◆注意点
情報量やレベルを考えると、メインの暗記用単語帳として扱うのはやや難しいです。
語源型
単語帳例
特徴
丸暗記に頼らず、単語の接頭辞・接尾辞・語根などを元に意味を類推する形式です。
例えば“dict”という語根には「言う・言葉」の意味があります。
・dictionary:diction(言葉)+ary(場所)→辞書
・predict :pre(前に)+dict(言う) →予言する
・contradict:contra(反対)+dict(言う)→反論する
・dictate :dict(言葉)+ate(~する) →口述する
もちろん例外はありますがこのような知識を知っておくと、覚えやすくなったり未知の単語に出会ったときの助けになるでしょう。
◆注意点
いくら覚えやすくなると言っても、単語力ゼロから語源を使うのは効率が悪いです。
「ある程度知っている単語をより深く連想づける」のが、効果的な学習ですので、1冊目の単語帳や暗記のメインにするのは厳しいと思います。
ポイント
メイン:1問1答型・短文型、サブ:長文型・語源型が基本的な考え方ですね。
おすすめ単語帳 8選
それではおすすめの単語帳を紹介していきます。
一覧は以下の通りで、シリーズで出版されているものはまとめています。
- ターゲットシリーズ
- システム英単語シリーズ
- DUO3.0 シリーズ
- 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
- 単語王2202
- 速読英単語シリーズ
- 必携英単語 LEAP
- 英単語stock シリーズ
◆注意点
表示する語数は、コーパスの単語データベースとお考えください。
各レベルでの必要語数は、以下のように捉えています。
・1500~2000語:高校受験レベル
・2~3000語:高校入門レベル
・3~4000語:共通テストレベル
・4~5000語:国公立・私大レベル
・5000語~ :難関大レベル
それでは、1つずつ解説をしていきます。
英単語ターゲット シリーズ
形式:1問1答型
レベル
・ターゲット1900:5000語レベル
・ターゲット1400:3500語レベル
・ターゲット1200:2500語レベル
特徴
刊行以来「試験に出る順」「1語1義」といった、今では当たり前のコンセプトを定番にした先駆者です。
覚えやすさとシンプルさを共存させた最終形、と言ってもいいのではないでしょうか。
確かに「1つの単語に1つの日本語訳では役に立たない」という声もあります。
しかし学習序盤の過度な情報量は、周回スピードを落とすことに繋がるため、むしろこの程度が丁度良いと考えています。
◆注意点
有名な1900ですが、実はレベルの高い単語帳です。part1,2を眺めて知らない単語が多いならば、焦らず1400から始めてください。
参考
システム英単語シリーズ
形式:短文型
レベル
・システム英単語:5000語
・システム英単語 Basic:3500語
特徴詳細
「単語をただ覚えるのは味気ない、しかし例文で覚えるのは大変…」。この両天秤に「ミニマルフレーズ」という手法で答えを出したのがこの単語帳です。
単語を、試験によく出る短いフレーズ(2~6語)で掲載しています。
例文を覚えるという作業を半減しただけではなく、成果の出やすい効率的な暗記も実現しています。
参考
◆注意点
ターゲットと同様、後半の第4章は相当難度が上がるので、1~3章を完璧にしてからにしましょう。
DUO3.0 シリーズ
形式:短文型
レベル
・DUO 3.0:4500語(見出し語のみ)
・DUO select:4000語
特徴
システム英単語と違い「例文を覚えるのが大変」という悩みに「1例文に複数の頻出単語・熟語を含めよう」と作られたのがDUOです。
普通こんな荒技をやると無理な文になりそうですが、すでに20年改定されず選ばれ続けているのが、完成度と信頼を表していますね。
560文に頻出単語1600語・熟語1000語を凝縮していて、熟語帳が不要になるのは相当大きいです。
参考
◆注意点
・単純に単熟語2冊分ですので、形式上完成の時間は最もかかります。
・『DUO select』は、名前通り『DUO 3.0』から最頻出の単語を選んだものであり、基礎版ではありません。入りのレベルはやや高めになっています。
鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
形式:1問1頭型
レベル:5500語レベル
特徴
東大や早慶志望者の御用達の単語帳です。
その分厚さから分かる掲載数や情報量もさることながら、覚えやすさの配慮もたくさんあります。
45のセクションではテーマごとに単語を並べており、1つのストーリーのように覚えることができますね。
参考
イラストや解説も豊富で、ただの暗記に終わらせない工夫が満載です。
名前通りこの単語帳を制覇すれば、語彙に関しては「鉄壁」の布陣となるでしょう。
◆注意点
・解説や情報量が豊富な分、単語帳としての分厚さは随一です。
・表題に「熟語」と入っていますが、見出し語には熟語がありません。
・最難関大を受ける人以外にとっては正直不要です。扱いに注意しましょう。
単語王2202
形式:1問1答型
6000語レベル
特徴
大学受験用の単語帳では語彙レベルの高さはトップで、早慶上智の最難関学部に挑戦する人用です。
レベル順に「確信の807語→飛躍の674語→勝利の545語→栄光の176語」となっていますが、他の単語帳では「勝利の545語」でも掲載がない場合が多いです。
類義語・対義語などの情報も多く「こんなに必要か?」と思うレベルですが、完成させれば早慶でもライバルに差をつけられる1冊です。
参考
◆注意点
本当にレベルが高いので、目標大学で必要なのか・今のレベルで使いこなせるのかを考えてから入ってください。
少なくとも、4000語レベルの単語帳を終わらせてから出ないと太刀打ちはできません。
速読英単語シリーズ
形式:長文型
レベル
・入門編:2000語
・標準編:4000語
・上級編:5000語
特徴
長文型といえばこのシリーズでしょう。
特に標準編は基礎〜共通テストの英文・単語で、速読力アップに最も適したレベル感です。
「1100円で70長文」という最強コスパでもあるので、基本的な単語・文法の力があれば、全員にやってほしい参考書の1つです。
◆注意点
・上級編は、標準と比べて単語力・読解力ともにレベル差があります。コンセプトや対象もかなり変わる印象なので注意しましょう。
必携英単語 LEAP
レベル:4500語レベル
特徴
ドラゴンイングリッシュで有名な竹岡先生が、2018年に出した新しめの単語帳です。
掲載順に工夫があり、類義語や似た意味の単語をまとめており、使い分けを明確に示してくれます。
イメージが難しい単語は、語のニュアンスや核の意味を抑えるなど、暗記の手助けも豊富です。
参考
なぜか都内の中高一貫校で採用されていることが多いです。完全に主観ですが「鉄壁」の基礎版というイメージがあります。
◆注意点
「発信語彙」と「受信語彙」に分かれていますが、覚える段階では意識はしなくて大丈夫です。
難関大対策となると、語彙量がやや足りないかなと感じます。
英単語stock シリーズ
形式:1問1答型
レベル
・stock3000:3000語レベル
・stock4500:4500語レベル
特徴
これも新しめの本で、スタディサプリの関先生によって2018年に出版されました。
「文法×単語」「読解×単語」など、どんな形式で出るのかを明確にしており、今までの単語帳ではあまり見られなかったやり方です。
また「記憶ブースター」という暗記の手助けとなるコメントが全単語にあり、覚えにくい単語にはかなり活用ができますね。
◆注意点
⑦と同様ですが、難関大レベルと考えると、少し情報量が少ないかなと感じます。
参考
まとめ:最良のパートナー探しを
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
紹介した本の中に、気になった単語帳はありましたでしょうか。
参考
①ターゲットシリーズ
②システム英単語シリーズ
③DUO3.0 シリーズ
④鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
⑤単語王
⑥速読英単語シリーズ
⑦LEAP
⑧stock シリーズ
これ以外にも素晴らしい1冊はあると思いますし、最終的に選ぶのは自分自身です。
単語帳は、長い時間共にする相棒となります。
後悔のない選択をし、英語力向上に励んでください。